2021年の7月、ふらっと三宅島に行ったら、とても楽しかったのですが、「三宅島って、どうやって行くのか?」などの基本的な情報をまとめてみます。
- ジオスポットの宝庫・三宅島へ、一度は行きたい(何度でも行きたい)
- 行き方は6時間半のフェリー、もしくは50分の飛行機
- フェリーで早朝到着した場合の注意点
- 島内の移動手段:車ならあっという間、自転車でも1日あれば一周可能
- 宿泊は阿古地区がおすすめ、(船1泊)+1泊2日でも楽しめます
ジオスポットの宝庫・三宅島へ、一度は行きたい(何度でも行きたい)
三宅島は、直近100年で4回噴火が起きている火山の島です。
2000年の噴火では全島避難がありましたが、2005年に避難解除となり15年以上が経過。雄山の中心部は現在も立ち入り禁止ですが、三宅島一周道路や雄山環状林道など、島の大部分は普通に観光が可能です。(雄山も2022年9月から体験入山が開始される模様)
噴火のたびに地形が変わる三宅島では、「ジオマップ」がつくられ、ジオスポットには丁寧な解説看板が立てられて、つい最近の噴火活動によってできた「絶景スポット」が観光ウェルカムな状態で待っています。
もちろん、釣りやダイビングなど海のアクティビティも充実しており、リピーターも多い島です。
三宅島のジオスポットをまとめた記事はこちらから
行き方は6時間半のフェリー、もしくは50分の飛行機
時間はかかるが安い「東海汽船」のフェリー。行きは深夜便で時間を節約できます
三宅島は東京から180km。船で行く場合、三宅島へは高速ジェット船は就航していないので、6時間半かかるフェリーのみです。
行きの便は竹芝桟橋 22:30発⇨三宅島5:00着の深夜便。帰りの便は三宅島発 13:45発 ⇒ 竹芝桟橋 19:45着の、1日各1便のみで、毎日運航しています。
運賃は一番安い2等で9,980円と、飛行機の1/2ほどで、安くすみます。
行きは深夜便なので寝ている間につくため、時間も節約できますが、5:00とかなり早朝に港に到着することに注意です。(早朝到着対策は後に書きます)
予約は東海汽船のホームページで。
高いけど、あっという間につく「新中央航空」の飛行機
飛行機では、調布飛行場から50分とあっという間につく新中央航空の便が、1日3往復就航しています。普通運賃は17,500円で、フェリーの2倍ぐらいかかりますが、あっという間につきます。
予約は新中央航空のホームページで。
空の便では他に伊豆大島から20分のヘリコプターがあります。運賃は11,880円。一度乗ってみたい気もします。
船の場合も、飛行機も、気象条件に注意!
船の場合も、飛行機の場合も、天候が悪い場合、運休の可能性があります。
私は梅雨の時期に行きましたが、帰りの日は晴れていたものの海況が悪く、「三宅島に着岸できれば出発する」という「条件付き運航」でした。そして、飛行機は満席になっていました。
大雨や台風など、天気が崩れる予報がある場合は、無理して島へ行かないというのは大事です。行く前に気象情報を確認しておくようにしましょう。雨だけでなく、風や波の状態にも注意です。
伊豆諸島への交通は、「東京宝島うみそら便」という東京都港湾局がひっそり運営しているホームページで、運航状況を確認できます。
東京宝島うみそら便 | 伊豆・小笠原諸島の船舶・航空をひとつにまとめた交通情報サイト
フェリー「2等」と「特2等」の違い、船内にあるもの
東海汽船を予約する場合、多くの人が利用するのが「2等」もしくは「特2等」です。
私は行きのフェリーは「特2等」を予約しました(14,960円)。
船内には、釣竿や自転車など大型の荷物を置くスペース、カップ麺やアルコールも含めた自販機、レストラン(※コロナの状況によってはやっていません)、シャワールーム(ドライヤーあり)などがあり、深夜便でも快適に過ごすことができます。
浴槽はないのと、乗船時間がかなり短いので、乗船前にアジュール竹芝にある人工温泉を利用するのもおすすめです。東海汽船の乗船予約があれば、割引をしてもらえます。
船内の詳しい様子はこちら
フェリーで早朝到着した場合の注意点
港で時間をつぶすのはおすすめではないです
三宅島には、観光協会がありホテルも多い阿古港(錆ヶ浜港)、三宅島空港に近い三池港、めったに使わない伊ヶ谷港の3つがあり、風向きに応じて発着場所が変わります。
どの港についた場合も、到着時間に合わせて島を一周する臨時バスが運行されるので、行きたい港まで移動は可能です。
私は一番大きな阿古港について、観光協会がオープンする9:00まで港で休憩しましたが、正直おすすめではないです。
- 空調が完全オフ、電気もオフ
- 売店などはもちろんやっていない
- 休憩できるのは硬い椅子のみ
- 一応トイレはある(使ってよかったのか謎)
という状況です。観光協会の公式回答によれば「港に休憩できる場所はありません」ということなので、港で時間つぶしをするのはやめておいたほうがよさそうです。
おすすめ1:宿泊先の「早朝チェックインプラン」を使う
三宅島のホテルや民宿では、「早朝チェックインプラン」を用意してくれていることが多いです。お金はかかりますが、ぜひ利用しましょう。
おすすめ2:レンタカーを借りる
レンタカーを借りていれば、港まで迎えにきてもらえて、すぐに行動開始できます。
ただ、コンビニや道の駅などは島内にないので、トイレは公衆トイレのみという点には注意してください。
島内の移動手段:車ならあっという間、自転車でも1日あれば一周可能
レンタカー・レンタバイクなら一周約1時間
三宅島は一周が約30km、車やバイクであれば一周約1時間ほどとあっという間です。
一周道路はとても走りやすい道路ですが、ジオスポットなどを巡る場合は、狭い道があることと、駐車する場所にちょっと注意が必要かもしれません。
三宅島にはレンタバイクもあるようなので、レンタバイクもおすすめです。
自転車なら一周約3時間、起伏がかなりあります
自転車の場合は「2~3.5時間」というのが観光協会の公式回答です。
阿古港の観光協会でよく整備された電動自転車を借りることができます。
私はこれを利用しましたが、三宅島一周道路はただ走っているだけでもかなりの起伏があり、ジオスポットをほぼ全部巡って回った結果、6〜7時間はかかりました。
電動レンタサイクルは完全予約制。観光協会の営業時間が9:00〜17:00であることにも注意です。私は滞在中借りっぱなしにしていました。
予約はこちらから
250ccまでのバイクと自転車なら、フェリーに乗れます
竹島桟橋からはカーフェリーが運航していないので、自分の車で三宅島へ行くことはできません。
ただ、250ccまでのバイクと自転車は、フェリーに乗せることができます。バイクの場合は予約が必要です。
バイクだとそこそこのお値段がかかりますが、長期滞在するならありかもしれません。
バスは左回りと右回りが1日5便ずつ
三宅島のバスは、左回りと右回りがそれぞれ1日5便ずつです。
一周して観光する場合だと、観光スポットが多く、それぞれのスポットはかなり離れているので、徒歩とバスのみで観光というのは結構難しいかも……と思います。
私は帰りに阿古港から三池港まで移動する際に利用しました。
宿泊は阿古地区がおすすめ、(船1泊)+1泊2日でも楽しめます
飲食店や商店が多い阿古港(錆ヶ浜港)周辺の宿泊がおすすめです
三宅島で泊まるなら、飲食店や商店が多い阿古港(錆ヶ浜港)の周辺に宿泊するのがおすすめです。
コンビニはないけど、7:00〜19:00まで営業の「スーパーtsuchiya」があるので、ここにくればなんとかなります。海苔弁当などのお弁当も有名。
親切で美味しい中華料理屋さんもあります。
食堂を併設する温泉施設も阿古地区にあります。
阿古地区以外にも、各集落には飲食店や商店がいくつかはあるので、他のエリアを選ぶ際は「食事をどうするか」なども考えながら選ぶといいです。
観光スポットを超特急でめぐれば1泊2日でも可能
三宅島の真ん中には立ち入り禁止の雄山があるわけなので、阿古地区の反対側にある観光スポット(赤場暁など)に行く場合は、そのまま一周するしかありません。
ということを考えると、三宅島を超特急で巡る場合
- 1日目:早朝に港着、三宅島一周道路を一周して、観光スポットをめぐる
- 2日目:天気に応じて、雄山環状林道もしくは火山体験遊歩道をめぐり、午後の船か飛行機に乗る
という形で、がんばれば1泊2日でも可能です。
なにより天候が大事なので、天気のよい週末や連休を狙って予約するのがいいでしょう。
三宅島のホテル・民宿予約はこちら
三宅島のホテルや民宿は、ネットの宿泊予約サイトでも予約可能です。
釣りやダイビングの方向けの民宿が多いです。
「早朝チェックインプランはあるか」「送迎はしてもらえるか」などを考慮に入れながら選ぶと良いです。
三宅島最大にしてほぼ唯一のホテルはこちら。阿古港至近で、早朝利用のみも可能。
私は「ビジネスルームプラン」がある共栄荘さんに宿泊しました。
三宅島唯一のゲストハウスはこちら
島家は旅のサブスク「HafH」を利用しても宿泊可能です。