数年前にビックカメラSuicaカードをつくり、「えきねっと」できっぷを買う時や、モバイルSuicaのオートチャージにはとりあえずいつもビックカメラSuicaカードを使っていたのですが、ビックカメラで使えるポイントとは別に「JREポイント」なるものがいつのまにかいっぱい貯まっていてびっくりしたので、「JREポイント」ってなんなのか、どうやったら貯められるのかをまとめてみたいと思います。
※2022年2月時点の情報です。最新情報はJREポイントのサイトやビューカードのサイトをご覧ください。
- JREポイントってなに
- JREポイントの貯め方
- JREポイントの使い方
JREポイントってなに
JREポイントとは、JR東日本が2016年に導入したポイントサービスです。
最初は「駅ナカ店舗での買い物」が中心でした
2016年頃、JR東日本の駅ナカ店舗などで買い物をすると、「JREポイントカードお持ちですか」と聞かれるようになって、常に「いいえ」と答えていたので、自分には無縁のポイントカードだと思っていました。
「Suicaポイント」、「ビューカードポイント」、「えきねっとポイント」と共通化されました
その後、「Suicaポイント」や「ビューカードポイント」、「えきねっとポイント」など、乱立していたいろんなポイントサービスが、JREポイントに共通化されます。
そのために、「ビックカメラSuicaカード」を使ったり、「えきねっと」を使っていれば、いつのまにか勝手に「JREポイント」が貯まるようになりました。
2019年、Suicaでの鉄道利用でJREポイントが貯まるように
さらに2019年から、SuicaでJR東日本を利用するだけでJREポイントが貯まるようになりました。
駅ナカ店舗でのポイントだと思ってたものが、いつのまにか「JR東日本のマイルサービスのようなもの」に変化していたわけなんです。そうだったのか。
参照:
なぜ「JRE POINT」はここまで普及したのか、JR東日本のポイント戦略:鉄道のポイント経済圏(1/4 ページ) - ITmedia ビジネスオンライン
上の記事によると、「とにかくチケットレスを促進したい」というJR東日本の思惑があるそうで、今やたらとJREポイントが貯まるのはそのせいです。それならえきねっとやチケットレスの使い勝手をもっとよくしてもらいたいところですが……。
えきねっとでの切符の買い方と注意点についてはこの記事にまとめてます。
JREポイントの貯め方
「とにかくチケットレスに移行してほしい」というJR東日本の思惑をベースに考えると、JREポイントの貯め方がけっこうわかりやすくなります。
つまりこういうことです。
- 券売機で券を買わずに、Suicaで電車に乗る
- できればモバイルSuicaで乗る
- さらに、できればビューカードでオートチャージする
- 券売機で券を買わずに、えきねっとできっぷを買う
- できればチケットレスで買う
- さらに、できればビューカードで買う
初めの準備
JRE POINT WEBサイトに登録する
まずはJRE PONT WEBサイトに登録します。
Suicaを登録する
使っている「Suica」、もしくは「モバイルSuica」を登録します。
Suicaカードで新規登録する JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
モバイルSuicaで新規登録する JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
ビューカードを登録する
使っている「ビューカード」があれば、ビューカードも登録します。
ビューカードの追加 JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
えきねっとと連携する
えきねっとと連携します。
えきねっとでポイントを貯める JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
登録が完了すると、JRE POINT WEB サイトの「登録カード一覧」のところに連携したカードが出てきます。
貯め方1:Suicaで電車に乗る、できれば「モバイルSuica」で乗る
Suicaの残高で「JR東日本の在来線」に乗ると、ポイントが溜まります。
貯まるポイントは「モバイルSuica」のほうがだいぶ得です。
画像引用元:鉄道に乗って貯める JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
貯め方2:さらにできれば「ビューカード」でオートチャージする
Suicaに現金でチャージしてもポイントはつきませんが、「ビューカード」でオートチャージすることにより、チャージの際にもポイントが溜まります。オートチャージの還元率はゴールドかどうかに関わらず、全てのビューカードで一律です。
- オートチャージで一律1.5%
貯め方3:えきねっとできっぷを買う、できれば「チケットレス」で買う
乗車券、特急券などを買うときも、券売機できっぷを買うのではなく、えきねっとで買うとポイントが溜まります。
できれば「チケットレス」で買うほうがポイントが多く溜まります。
画像引用元:JRきっぷでJRE POINTを貯める|JRE POINTサービス:えきねっと(JR東日本)
ただ、えきねっとで「チケットレス乗車」できる電車は、今のところだいぶ限定的です。詳しくはこの記事に。
貯め方4:さらにできればビューカードで買う
さらに、えきねっとで「ビューカード」を使うと、えきねっとで貯まるポイントとは別に、ビューカードのポイントも貯まります。
- ビューカード(ゴールド以外)なら3%
- ゴールドカードなら8%
ビューカード(ゴールド以外)の場合で、えきねっとで貯まるポイントと合算するとこんな感じです。
画像引用元:VIEWプラス:ビューカード
貯め方5:ふだんの買い物からビューカードを使う
ふだんの買い物でビューカードを使った場合も、JREポイントが貯まります。
- ふつうの買い物で0.5%還元
- プラスして駅ビルで3.5%還元、ルミネで5%還元、ビックカメラで10%還元など(カードによって異なる)
ビューカードのポイントは、ショッピング還元よりSuicaオートチャージの方が得です
ビューカードの基本のショッピング還元率は0.5%で、これはそれほど高い方ではありません。
ビューカードからSuicaにオートチャージすると1.5%還元なので、Suicaの使えるお店なら、ビューカードで払うよりSuicaにオートチャージしてから払った方が得です。
おすすめは「ビックカメラSuica」カード。年会費実質無料、実質還元率1%なので、メインカードとしても使えます
ビューカードには、年会費有料のカードが多いです。
その中で、「1回でも使えば年会費無料」になるのがビックカメラSuicaカード。
さらに、ビックカメラSuicaカードの場合は、ふつうのショッピング利用でもJREポイント0.5%、ビックカメラポイント0.5%の合計1%が還元されるので、メインカードとして使ってもそこそこ得なのでおすすめです。
参考:
Suica利用者が一番得するクレジットカードが判明!全国で使えるSuica搭載のクレジットカードの中で年会費無料+常時還元率1.0%超のお得な1枚はこれ!|クレジットカード比較|ザイ・オンライン
JREポイントの使い方
JREポイントは、Suicaグリーン券に交換するのがお得です。
Suicaグリーン券をあまり使わない場合は、1ポイント1円でSuicaにチャージできます。
Suicaグリーン券を購入する(600ポイントで1枚)
JREポイントは600ポイントでSuicaグリーン券1枚と交換が可能です。
Suicaグリーン券は平日の場合で50kmまで780円、51km以上1000円なのですが、これが一律600円になるということなので、ちょっとお得です。
利用できるエリアはこちら。
画像引用元:(JRE POINT用)Suicaグリーン券に交換する JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
ふつうに買った場合の料金はこちら。
画像引用元:JR東日本:モバイルSuica>モバイルSuicaを使う>Suicaグリーン券
事前にJREポイントのサイトでグリーン券に交換しておく必要がありますが、ちょっと遠出する際にはぜひ思い出してください。
Suicaにチャージする(1ポイント1円)
Suicaグリーン券をそんなに使う機会がないという場合は、ふつうに1ポイント1円でSuicaにチャージできます。
1ポイント単位でできるので、思い立ったときにちょいちょいチャージして使えます。
Suicaにチャージする JR東日本の共通ポイントサイト - JRE POINT
えきねっとで特典チケットや席のアップグレードに使う(使えるシーンが限定的)
JREポイントは、航空会社のマイルのように特典チケットや席のアップグレードにも使えます。
ただし、えきねっとのチケットレスサービス(JR東日本の新幹線eチケットレスサービスや、JR東日本エリアの特急)のみなので、使えるシーンは限定的です。
ほかにも、駅ビルの買い物で貯めたり、駅ビルで使ったりといった一般的なポイントサービスでありがちな貯め方、使い方はいろいろありますが、JREポイントならではの得する場面として覚えておきたいのは以上です。