できるだけがんばらないひとりたび

団地で暮らす旅好きミニマリスト・田村美葉(みは)

初めての一人旅。「おすすめ」すること、しないことまとめ

「一人旅」「おすすめ」で検索すると、ずらっと素敵なホテルや旅館、レストランが並んだサイトにたどり着くことが多いですが、予算も限られている中で、「全てが完璧な旅」をつくりあげるのはかなり難しいです。その理由と、初めての一人旅でおすすめすること、しないことをまとめました。

 

 

ホテルや旅館、食事に期待しすぎないほうがいい

ホテルや旅館、食事は、一人だと全て割高になります。お金が無限にあるという人は別ですが、そこそこの予算で全てが完璧なホテルに出会うのはほぼ不可能です。

 

また、人に聞いた「おすすめ」にもハズレが多いです。めちゃくちゃ趣があって格式高くすごく素敵な旅館だった!と聞いてたのに、なんか古臭くて旅館の人も不親切で自分は好きじゃなかった……とか。人が良いと思うポイントと自分が良いと思うポイントはわりとずれてるものなので、あれ、てなること多いです。

 

あとは、がんばって選んだ高級レストランや高級旅館、高級ホテルほど、一人だと浮いてしまうとかもあります。だんだんいろいろと思い出してきて悲しくなってきました。

 

ホテルや旅館、食事にこだわるなら、「デザインがいいホテル」とか「眺望がいいホテル」とかテーマを1つに絞って選ぶ、なんならビジネスホテルに泊まって食事だけ豪勢にする、など。「全部、完璧な場所」を求めるのではなく、「これだけはこだわりたい!」と思うところを絞ると良いと思います。

 

私の場合、ホテルはほとんどドミトリー泊を選びますが、ちょっと豪勢に過ごしたいときはデザインの良いホテルを選びます。これは「HAKOBA函館」

「出会い」を期待しない方がいい

一人旅の旅先で誰かと仲良くなったり、運命的な出会いが待っていたりとか、ほぼありません。

日ごろから出会いのある人は旅先でもあるのかもしれませんが、ふだんの生活で出会いがない人が、旅に出たからといっていきなり社交的になれるわけでもコミュニケーション強者になれるわけでもないので、旅先で誰かと意気投合してそこから行動を共にする、みたいなことは期待しない方がいいでしょう。

あるかどうかもわからない(たぶんない)出会いに期待せず、一人でもちゃんと楽しめる計画をしておいたほうがいいです。

 

「達成感」を明確にしたほうがいい

一人旅でリフレッシュしたい!と思っていい温泉や、いいホテルに泊まったものの、温泉の周囲には観光できるスポットもあまりなく、ずっと部屋にこもっているとなんだか寂しく暗くなってしまった、みたいなこと、結構あります。

 

一人旅で、ただただぼーっとする時間を楽しむのって結構上級者向けです。初心者なら、「達成感」が得られるゴールを明確にしておいた方がいいと思います。

 

例えば、アートの島の「直島」とかだと、巡るべきスポットの数がほどよく明確なのでそれをめぐるだけで達成感が結構あります。他にも温泉なら「名湯めぐり」をゴールにしてみるとか、食べ歩きで食べたいものをいくつか見繕っておいてそれをゴールにするとか。何かしらの「ゴール」が設定できていると、ほどよく達成感があっていいと思います。

 

アートの島「直島」。めぐるべきスポットが明確でわかりやすいです。

 

経験値の違いを考慮した方がいい

初めての一人旅では、知らない土地でバスに乗ったりするのだけで相当ストレスになったり、一人で外食をすること自体がストレスになったりします。

 

でも、旅慣れてる人だとべつになんてことはなくこなせてしまったりするので、経験値の違う人に「おすすめ」を聞いてしまうと、めちゃくちゃハードルの高いおすすめが返ってきたりします。

 

初めてなのに「地元の人しか知らない穴場」とか、「ガイドブックに載っていない秘密の場所」とかに行く必要は全然なく、ふつうに初心者でも優しく対応してもらえる「観光客向け」の場所が安心です。

 

行く場所自体も、突然日本人観光客が誰もいかなさそうなキューバとか選ばないで(経験談)、台湾とか、京都とか、そういうみんなが行く場所に行くので全然よいと思います。

 

台湾の中でもさらにど定番の鼎泰豊では日本語のメニューからチェックするだけで注文完了。一人客向けのテーブル席も、ハーフサイズもあるので非常に安心です。

 

「いつもしてること」をしたほうがいい

「できるだけがんばらないひとりたび」で最もおすすめしているのは、「いつもしていることをする」ことです。

 

旅に行って、なんか絶景とか仏像とか一通り見たけど、あんまり感動したわけでも何かが変わったわけでもなかったな……ということ、ときどきあります。特に一人旅だと、経験の価値はすべて自分次第。経験の価値をあげるには、自分が得意なこと、知識が豊富なことを楽しむとよいです。

 

例えば、器が好きな人なら旅先で器屋さんめぐりをしたり、本が好きな人は本屋さんめぐりをしたり。餃子が好きなら餃子屋さんめぐり、パンが好きならパン屋さんめぐりなど。自分がふだんからしていること、得意なことなら、必ず新しい発見があるし、楽しいです。

 

私の好きなものは「船」。好きなもの巡りをしていると知識も増え、行きたい場所も増えていきます。

 

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presented by 東京エスカレーター / CC BY-NC 4.0