できるだけがんばらないひとりたび

団地で暮らす旅好きミニマリスト・田村美葉(みは)

神戸、福岡で団地に暮らして3年目。部屋探しで重視したポイントと住んでみた感想まとめ

神戸、福岡で団地に暮らして3年目。まったく土地勘のない場所での団地一人暮らしの部屋探しで、個人的に重視したポイントや、住んでみての感想をまとめました。


www.youtube.com

 

団地の種類

団地にもいろいろあるのですが、部屋探しで重要になるポイント別に4つにおおまかに分けるとこんな感じです。

中層(〜5階建て)の“いわゆる”団地

ほとんどの人が「団地」といわれると思い浮かべる、郊外の広大な敷地に四角い建物がたくさん並んでいる中層団地。

  • 駅から遠いことが多い(ただし主要駅からのバスが団地目の前に着く)
  • エレベーターがない&空室はほとんど4,5階
  • 1DK、2DK、3DKまで間取りいろいろ
  • 駅から遠いので家賃安い
  • リノベーションされた部屋もよく出ている

 

高層(10階〜20階)のエレベーターあり団地

高島平団地が有名ですが、エレベーターがある高層建物が並ぶ、巨大な団地。

  • 駅から近い場合もある(ex. 高島平団地、大島六丁目団地など)
  • ベイエリアにわりと多い(ex. 神戸ポートアイランド、大阪南港、千葉など)
  • 中層団地のうち、駅から近い棟だけ高層、というケースも
  • リノベなしの和室1DK、2DKあたりが狙い目
  • リノベされた広い部屋は普通に高い

 

カタカナ名の“ほぼマンション”団地

主に80年代以降に建てられたり、建て替えられたりしている、マンション名にカタカナが入る団地。団地というかほぼマンション。

  • アクセスはそれほど良くないこともある(車利用前提の郊外タイプなど)
  • オートロックなど、共用部の設備が充実していることが多い
  • 間取りは2LDKや3LDKメイン。50㎡とか90㎡とか。狭い部屋はない
  • 普通に家賃は高い
  • 23区内など超人気立地をのぞいて、空室は結構ある
  • 一人暮らしにはほぼ縁がないファミリー向けだが、予算がそれなりにある人なら実は一番いいのかもしれない

 

市街地住宅

1〜2階が店舗やオフィスになっている、1棟とか2棟だけの団地。駅近というか駅直結みたいな超絶な立地の良さが特徴。

  • エレベーターある
  • 建て替え検討中のものが多く、ほとんど定期借家
  • 建て替え予定のものだと、めちゃくちゃ古い(共用部も、室内も)
  • ベランダがなく、エアコン付けられないことが多い
  • 気にしない人にとってはかなり得

 

部屋探しのポイント

団地暮らしでなにを実現したいのか明確にする

団地暮らしと言っても、タイプもさまざまだし、メリットもさまざまです。

まずは、自分が何を一番のメリットと感じて団地暮らしをしたいのか、はっきりさせておきます。

  • 都心のワンルームではなく、広い部屋に住みたい
  • 広々とした静かな環境で暮らしたい
  • とにかくお得な家賃の部屋に住みたい
  • 初期費用や更新料の無駄がなければそれでいい

など。

 

空室が出やすい団地を見きわめる

人気の団地は、待っていても空室がネットにほぼ出ません。(あとで書きますが、不動産屋さんが空き待ち予約で全部おさえるため)

普通に探すなら、ある程度空室が出やすい団地の中から選ぶことになります。

私は引越そうかな〜と思った段階から、住みたいエリアで毎日空室状況を眺めていました。

 

空室が出たらすぐ仮申込できるように準備しておく

住みたい団地が決まり、空室が少ないそこそこ人気の団地であれば、空室が出たらすぐに仮申込ができるように準備します。

URの店舗に行けば、全国どこの団地でも仮申込ができて、そのあと1週間以内に内覧し、本申込・契約をするという手順になります。

「UR 空き待ち予約」で検索すると出てくる不動産屋さんにお願いすれば、指定の団地の空室を毎朝チェックして、仮申込を代わりに引き受けてくれます。(仲介手数料はUR持ち)

 

おすすめの団地の選び方

広さ・環境重視→中層団地のリノベ部屋

広い部屋に住みたい、静かな環境に住みたい、という人には、郊外に多い中層団地のリノベされたお部屋がおすすめです。

空室数も多いので、沿線や家賃に応じて、ふつうに探せばOK。

ただし、階段であることと、駅から多少遠いことは諦める。バスでもよければ大抵主要駅から便利なバスが団地目の前まであります。

たくさんありすぎて選びきれない場合は、MUJI×URなどのおしゃれリノベ部屋に限定して探すのもいいです。

InstagramのUR各エリアの公式アカウントなどで、いい感じの部屋が出た時は情報発信されています。

 

コスパ重視→高層団地・市街地住宅の古くて狭い部屋

コスパ重視の人は、駅から近い高層団地や市街地住宅の、リノベされていない1DKを狙うのが私のおすすめ。

駅から遠い中層団地のほうが家賃は安いのですが、「駅から近くて、鉄筋コンクリート造なのに、家賃が安い部屋」がたまに見つかるのが団地の醍醐味、と勝手に思っています。

「バスを使わず駅から10分以内」「エレベーターあり」「家賃○○万円以下」などで検索するだけで候補は相当絞られるので、あとは毎日眺めてみて、そこそこ空室出そうな団地に狙いを定め、いい間取りの部屋が出たら即決する、という感じです。

ただし定期借家(3年以内に出なければいけない)なことが多いので、長く住みたい人には不向き。

広くて綺麗な部屋は普通に高いので、どのあたりまで自分が古さを許容できるかはあらかじめ考えておく。

 

実際に住んでみて

神戸で住んでいた部屋:郊外エリアの高層団地

私の部屋探しでの最重要事項が「旅に出やすいこと」なので、

  • エレベーターあり(スーツケース持って5階まで階段は無理)
  • 駅から徒歩10分以内(早朝、深夜便に乗るときバスは無理)
  • 家賃5万円以下(家を空けていてももったいなくない家賃の限度)

で探したところ、ほぼ一択だった郊外エリアの高層団地に住んでました。

 

よかったことは、

  • 敷地内にスーパーも郵便局もあるので、日常生活は徒歩で完結
  • とにかくものすごく静か
  • リノベされていてそこそこ綺麗、エアコンもついていた

 

不便だったことは

  • 街に出るのに山を降りる必要があり、バイク大変
  • 電車だとそんなに遠くはないが私鉄と地下鉄の乗り換えで運賃高い

 

せっかく新しい土地で暮らすなら、もう少し街へのアクセスが良い場所がいいかもな〜というのが感想でした。

福岡で住んでいる部屋:繁華街に近い市街地住宅

神戸の反動で選んだのが、繁華街エリアに近い市街地住宅。

エレベーター、駅から10分、家賃5万円以下という条件をクリアしていて尚且つ立地がとにかく良かったため、あらゆる難点には目をつぶって即決しました。

 

良かったことは、

  • とにかくどこに行くのにも便利
  • 福岡で住むなら、コンパクトシティの恩恵が最大限受けられる、博多、天神に近いエリアに住むのがよいと移住者の先輩が言っていたけど本当だった
  • 周囲の超高層マンションとの家賃の差額を考えて毎日得した気持ちになれる

 

あらゆる難点というのは

  • エアコンがつけられない(窓用エアコンをつけた)
  • 和式トイレ(簡易洋式)
  • キッチンに給湯器がない(自分でつけることはできる)
  • キッチンに換気扇がない(自分でつけた)
  • 自治会による共益費の集金がある、集金当番もある(自治会長さんいい人)
  • 繁華街に近すぎて、夜、たまに酔っ払いが外で騒いでいる(たまに)
  • 道路の騒音が結構すごい(2日で慣れた)

など。

 

かなり住む人を選ぶな!という感じではありますが、私は気に入って住んでます。

 

なにより、団地の大きなメリットは、初期費用や更新料の無駄がないので気が向いた時に引越せることですので、これからもいろんなタイプの団地に住んでみようと思っています。

 

presented by 東京エスカレーター / CC BY-NC 4.0