できるだけがんばらないひとりたび

団地で暮らす旅好きミニマリスト・田村美葉(みは)

「じゃない人」のためのGoPro、「Brinno TLC130」で撮りっぱなしの旅の記録がつくれます

もう、旅の写真はiPhoneがあれば十分ではないか?

という時代になりつつありますが、最近、私が旅の友に必ず連れ出しているカメラがあります。

それが、「Brinno TLC130」

工事現場などの「現場向け」タイムラプスカメラを出しているBrinnoというメーカーが、「旅用」につくったカメラです。

[公式] TLC130 | brinno-Japan

Brinno TLC130で撮れる「ステップビデオ」が楽しい

まずはどんなものが撮れるのか、みてもらえればと思います。

 

こちら、カブで走りながら「1分おきに5秒」ずつ撮ったステップビデオ。

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こんな感じ。「ステップビデオ」っていうのは検索してもあんまり出てこないので、多分Brinnoだけが使ってる造語だと思うのですが、例えば「30秒おきに3秒」「1分おきに5秒」などの設定で撮れる動画です。

なので、「ここぞ!」みたいなシーンは結構撮り逃すことも多い(というかほとんど撮り逃す)のですが、これ、すごく楽しくないですか?特に、カブに乗ってる時の記録としては最高の友だと思ってます。

 

ちなみに、歩いてる時の感じはこう。

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電車の車窓をただただ撮るとこうです。

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公式の作例だとこうですな。

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Brinno TLC130は「じゃない人」のためのGoPro 

TLC130は、GoProがほぼ買えちゃうお値段がするので、GoProが難なく使える人はGoPro一択です。Brinno をおすすめするのは、GoProに挫折した、「じゃない人」向けです。 

「じゃない」理由その1:バッテリーと記録容量を気にしなくていい

カブに乗り始めてから、運転中に気軽に記録が取れないことの喪失に悶え苦しんでおりまして、一度、家に転がってたアクションカメラ的なものを装着してみたのですね。

 

しかし、アクションカメラの場合、撮りっぱなしにすると、バッテリー容量、記録容量にともに制限がある(だいたい長くて2,3時間)ため、「ここぞ」という場面で(例えば奥多摩湖一周とか)電源オン、録画開始、ということになるわけです。

そうすると、「走ってる記録をとる」というよりも、「記録をとるために走ってる」という感じになってしまって、なんだか緊張して全然楽しめなかったんです(私はね)。

 

Brinnoは、公式には5分に1回のタイムラプスモードでなんと「11日間」、1分おきに3秒のステップビデオモードで「1日」のバッテリー持ち時間を宣言してます。つまり、「撮りっぱなし」が実現できるたぶん唯一のウェラブルカメラなんです。

 

ちなみに、私がよく使ってる「1分おきに5秒」の設定でほぼ12時間録画でき、記録容量はフルHD画質で8GB程度になります。替えバッテリーを用意しなくても1日中撮りっぱなしで夜だけ充電すればOK、SDカードにいたっては64GBぐらいのを突っ込んどけば1週間は平気。って、すごくないですか。すごいです。

 

 

「じゃない」理由その2:編集しなくていい

バッテリーとSDカードぐらい、替えをたくさん持っていけばいいじゃん、と思った方もいるかもしれません。しかし、次に待っている難関が「編集」です。

撮りっぱなしの動画を撮ってくると、今度はその撮りっぱなした同じ時間のビデオを見て、編集するという作業が待っているわけです。1週間撮ってきたら1週間分です。無理です。

Brinnoちゃんの場合は、1分おきに5秒の設定で撮ると、1時間が5分になります。12時間撮ってきても1時間なのです。

ついでに、スマホのアプリでも編集可能なので、その日のうちに編集してアップする、みたいなこともできます。

 

肝心なあのシーンが撮れてないじゃないか!!ということは多々あるので、「肝心なあのシーン用」には別のカメラが必要です。だいたい肝心なシーンほど撮れてませんので、「撮れなかった時用の保険」としての役割はほとんど果たしません。

そうではなく、「Brinnoちゃん」という新しい旅の友を一緒に連れていく感覚で楽しんでほしいカメラなのです。

 

Brinno TLC130のできないこと色々(それでも君が好き)

 

 といっても、GoProを期待して買うと残念な点が色々あるのでその点はよく吟味してから買ってみてください。

 

・音はとれません

とれてもぶつ切りになるので意味ないですけど、とれません。

 

・手ぶれ補正ほぼない

作例ご覧いただければわかるかと

 

・天地を自動で判別しない

逆さまに撮ると逆さまのまま。GoPro用のネックハウジングマウントにつけて使うとこの点がとても困るのですが、iMovieで編集してます。

 

・完全防水じゃない

生活防水IPX4はついてるので、泳ぐとかSUP乗るとかみたいな時じゃなければ大丈夫です

 

・画質そこそこ

解像度:1920×1080 です。

 

・静止画を静止画として取り出せない

タイムラプスで撮ったやつも、問答無用でAVI形式になります。

でも今公式サイト見たら静止画の形式JPEGって書いてあるから、なんかそういうモードがあるのだろうか。わからん。

 

・普通の動画が撮れない

撮りっぱなしのモードがないので普通の動画は撮れません。

 

・専用アプリそんなにいけてないです

特にステップビデオを取り出す時の致命的なバグ(ステップビデオの順番がごちゃごちゃになる、SDカードから直接取り出した場合は問題なし)が公式に問い合わせても解消しなくて使ってない…私のiPhoneの問題なのかよくわからん…

 

・バッテリーが本体一体型

替えのバッテリーを持ち歩くということができません。USB-Cケーブルでモバイルバッテリーから充電する、充電しながら撮影することはできます(でも相性によってはたまに失敗してる)

 

・なんか起動音・充電音がやたらとデカイ

 別にいいんだけど。

 

逆にできること

・専用アプリからじゃなくても、SDカードをそのままPCにさせば、元データ(AVIファイル)が取り出せます。ただし、USB-CケーブルでPCにつなげても何も起きません。

・本体に通常の三脚用の穴があいているので普通の三脚が使えます。これ便利。

・標準で4種類のマウントがついてくるんだけど、それの中にGoProのマウントと互換性のあるものがあるので、GoPro用アクセサリーが色々使えます。これも便利。

 

 

 

購入した時、日本語のレビューがほぼなく、人柱的な気持ちだったのですが、ほぼほぼ満足しております。

もし買う前に気になることがあれば気軽に質問してください。

 

ちなみに、GPSロガー「じゃない人」に向けたアプリのおすすめ記事はこれです。

www.dekirutabi.tokyo

presented by 東京エスカレーター / CC BY-NC 4.0