できるだけがんばらないひとりたび

団地で暮らす旅好きミニマリスト・田村美葉(みは)

ゴールデンウィークの海外旅行、わりとおすすめです。安くはないけどソコソコの値段でホテル・飛行機をおさえる方法まとめ

ゴールデンウィークに海外旅行、というと、旅行好きの人から「え、そんな混んでるときに?」という反応が返ってくるものです。

私も、「わざわざいちばん混んでるときに行かなくてもいいじゃん」派だったのですが、結論から言うと、ゴールデンウィークの海外旅行(特にヨーロッパ)、できるだけがんばらない派としては、俄然アリです。

 

休みなんて、いつでも好きにとれるよーというセレブリティな人には関係ないのですが、主に「カレンダー通りの休日ぐらいしか、休みらしきものがない」人に向けて、「いちばん混んでる時の海外旅行、そんなに悪くないですよ」という話と、どうやってホテル&飛行機をおさえるか?という話を書きたいと思います。

 

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写真は去年の旅行のオランダ上空。チューリップ畑らしきものが見えました。

 

  

ゴールデンウィークに海外旅行をするメリット

会社から、メールも電話もこない(最重要)

心から「ゴールデンウィークに旅行してよかった…」と思ったいちばんの理由は、「会社や取引先からのメールや電話にまったく対応しなくてよかった」ということです。小さい話のようですが、実際にはかなり大きなメリットだと感じました。

 

社内はともかく、取引先の人にも「すみませんが、休暇をとりますのでこの日程は連絡がとれません」と伝えることは大変骨が折れます。

伝えていても、「至急」とか「お休みの日にすみません」とか言って連絡が来ることもあります(というか、だいたい来ます)。

 

その点、カレンダー通りの連休には、ほとんど(というか、まったく)連絡が来ませんでしたし、もし来ても「休みだから返事ないかー」ですむのがめちゃくちゃに楽です。人によっていつ取るかがまちまちな「夏休み」だとこうはいきません。

 

「ヨーロッパにたどり着くまで何時間もWiFiにつながらないことそれ自体が恐怖」となりかねない心配性な私にとって(時差があるのもやっかいです)、「カレンダー通りの連休、最高」と感じたのはこの点でした。

 

だいたい気候が良い(特にヨーロッパ)

というわけで、会社や取引先から連絡がこないゴールデンウィークほど、長時間のフライトが必須のエリアを訪れるのがおすすめです。

特におすすめなのがヨーロッパで、この時期のヨーロッパは、だいたい気候が良いです。

ヨーロッパだと、北のほうは冬めちゃくちゃ寒く、南のほうは夏めちゃくちゃ暑いということがあるので、「どのエリアでもだいたい穏やか」なゴールデンウィークは、旅行していて非常に楽です。

 

海外に出ればふつうの平日=混んでない

夏休みシーズンや、年末年始と違うゴールデンウィークの利点としては、「日本特有の休み」という点があります。

ヨーロッパのバカンスシーズンには、有名な観光地は軒並みいつも以上に混雑しますが、5月はまだバカンスには早いので、「日本は休みだけど、海外はふつうの平日」。比較的楽に観光することができます。

ゴールデンウィーク中って、国内にいても「どこに行っても混んでる」ので疲れたりしますけど、その点も海外のほうが楽に感じます。

 また、年末年始はクリスマス・ホリデーにあたるため、12/25や1/1にはやっていないお店、施設も多くなりますが、ゴールデンウィークにはそれもないという点も安心です。

(5/1はメーデーで祝日の国が多いのは注意)

 

ゴールデンウィークに安くはないけどソコソコの値段でホテル・飛行機をおさえるふつうの方法

パックツアーは使わないほうがいい

日本人向けの旅行パックツアーは、ゴールデンウィーク中、とんでもない値段になっています。

ヨーロッパ8日間のツアーで、閑散期15万円〜20万円ぐらいのものが、カレンダー通りドンピシャで40万円〜60万円とかになります。旅行会社の稼ぎどきなのでこれはもう諦めてください。

 

でも、思い返してほしいのは、「ゴールデンウィークに旅行するのって主に日本人だけ」ということです。

 

ではどうするかというと、まずは「なるべく日本人向けではない航空券」を地道に探すことになります。

 

「スカイスキャナー」などの横断検索サイトを使って、地道に探していきましょう。

 

 

直行便を諦める

日本発のヨーロッパ直行便は諦めてください(去年の連休で軽く調べた時点ですが、ふつうに往復60万円とかでした)。

代わりに、シンガポールや香港、ソウルなどの「アジア乗り換え便」を選ぶと、比較的安い便が見つかることがあります。「日本〜シンガポール」は「日本人向け価格」に設定されているけど、「シンガポール〜ヨーロッパ」はそうでもない、といった場合があるからです。

ただ、2回以上の乗り継ぎや、トランジット先で宿泊が必要な乗り継ぎなどは、せっかくの目的地を楽しめなくなりますのであまりオススメしません。

「乗り継ぎ1回まで、24時間以内」を目安に選びましょう。

 

東京以外の空港を使う

スカイスキャナーで検索するときに使える技として、「出発地を国内のいろんな空港にしてみる」という手も使えます。成田、羽田ではなく、中部、関空で調べてみたり。

 

私の場合は、実家に帰るついでの「小松(金沢)」で調べるというアクロバティックな方法をとったんですが、これがドンピシャで、キャセイパシフィックが運航している中国の皆さん向けの「小松-香港」便を利用して、かなり安くヨーロッパへ乗り継げるものがありました。

 

地道にいろんな空港で調べて、ついでに国内旅行も合わせて楽しむというのもありです。

 

日程をいろいろずらす

 

地方空港を使う技と合わせて、日程を前後にいろいろずらしてみるのもありです。

なぜなら、地方空港発着便は毎日運航しているとは限らない(上記の「小松-香港」便の運航は土曜日だけ)ので、1日ずらすだけでめちゃくちゃ便利な便が見つかったりします。

 

この方法を使って、2019年GWの小松〜香港〜アムステルダムが往復17万円ぐらいでした。

オフシーズンの2月で、ちらっと調べて直行便で往復10万円ぐらいですから、まぁ、高いのですが、60万円と比べたら、「カレンダー通りにしか休めないから長期の海外旅行なんて無理〜」と思っている人にも、ちょっと考えてもいいかも?ていう感じの金額になるんじゃないかなと思います。

 

ホテルは早めにとるとけっこう安かったです

ホテルは「直前の方がセールが多い」という説もあるそうなんですが、私が予約した半年ぐらい先の日程では、「Booking.com」や「Expedia」で「キャンセル不可」の割引率が50%ぐらいになっていました(キャンセル不可でもそんなに割り引かないという話もあるのでよくわかりませんが)。

ふだんなら心配性としては「キャンセル不可」で予約するのは極力避けるのですが、なにしろ「カレンダー通りの休み」のゴールデンウィーク旅行ですので、早めにさっさと予約しちゃいました。どうせフライトがキャンセル不可なので、ホテルだけキャンセル可でとっててもべつに、な理論でもあります。

(ちなみにキャンセル不可フライト、キャンセル不可ホテルでも身内の不幸など「よっぽどのよっぽどのこと」の場合、キャンセルできる場合があります)

 

ゴールデンウィークの海外旅行、注意するポイント

空港までのバス&空港がめちゃくちゃ混むので余裕をもってください

成田空港までのバスや電車、成田空港の手荷物検査は、ゴールデンウィーク中めちゃくちゃ混みます。

特に、いつも当日ささっと乗れているバスや電車を何本も見送るようなことになったら悲惨ですので、忘れず予約するようにしましょう(予約はだいたい1ヶ月前から)。

手荷物検査の混雑なども見越して、空港到着は「フライト3時間前」ぐらいにしておいたほうが無難です。

レンタルWiFiのカウンターや、手荷物宅配のカウンターなども混んでいます。

 

ちなみに、帰りもカレンダー通りドンピシャのフライトだと、空港カウンターに並んでいるのほとんど日本人、みたいになって混みますので、帰りも油断せず早めに空港へ。

 

成田への行き方はこちらを参考に

www.dekirutabi.tokyo

www.dekirutabi.tokyo

 

「閑散期との差額」を考えないこと

ゴールデンウィークに旅行する限り、閑散期より安くなる裏技はありません。

ヨーロッパ旅行の閑散期ってちょうど今頃の2月ぐらいですが、そもそも、「現地めっちゃ寒い」とか「バリバリ繁忙期&年度末」とかで「誰も行かない」から安いのであって、考えても仕方ありません。

「あー閑散期だったらこのぐらいの値段で行けたんだー……。……。」とか確認するとむなしくなるだけですので、差額を調べるのはやめましょう。

最初に言った通り、メリットは確実にありますので!

presented by 東京エスカレーター / CC BY-NC 4.0