Google AdSense、Amazonアソシエイト、そのほかテレビ出演等の収益があるため、確定申告(白色申告)を行っているのですが、昨年度から「MFクラウド確定申告」を使ってみたら、毎日仕訳するのが楽しくて仕方ないうえに、事業収支というものを初めて気にするようになって、ただの旅行に行く際も、それで得られる収益>費用、となるようになんとなく考え出したりした結果として、「とにかく楽しい」という現象が発生したので、どんなふうに毎日楽しいかご紹介したいと思います。
「MFクラウド確定申告」が楽しい理由
銀行口座、クレジットカードを登録すれば、半自動的に記録できるので簡単
「MFクラウド確定申告」とは、いわゆる会計ソフトの一種です(MFクラウド会計とMFクラウド確定申告は入り口が違うだけで同じものです)。その名の通り、クラウド上(Webサイト上)で利用ができるのでインストールが必要ありません。
一番の特徴は、家計簿アプリと同じように、「銀行口座やクレジットカードを登録すれば半自動的に記録してくれる」というところ。家計簿アプリに慣れていて、「便利だなぁ〜」と思っているひとは、その恩恵を如実に感じられるのではないかと思います。
同様のサービスに「freee」などがあります。私はすでに家計簿アプリとしてマネーフォワードを利用していたので、「MFクラウド確定申告」を利用することにしました。特にアフィリエイトは貼りませんので、よく比較して自分に合うほうを使ってもらえればと思います。
「MFクラウド確定申告」の場合は、登録費、月額費は最初無料で、オプションで有料プランが用意されているフリーミアムモデルであるところもマネーフォワードと同じです。一番引っかかるポイントは「仕訳件数が月15件まで」というところなので、これに引っかからないレベルで済むひとも多かろうと思います(私は仕訳大好きなので有料プランを使っています)。
「複式簿記」なので、やり方を覚えると金額が合ったときに快感
「MFクラウド確定申告」は、家計簿のような単式簿記ではなく、複式簿記なので、問答無用で「仕訳」のやり方を覚えないといけません。左側に借方、右側に貸方、となっている例のやつです。最初は確実に、借方と貸方がどっちがどっちかわからなくなります。なのですが、上記のとおり、半自動的に補助してくれるので、覚えてしまうと「左右の金額が合うことに快感を覚える」ようになります。
私が最も快感を覚えるのは、「売掛金」が入金されるときの仕訳と、カードの「未払金」が預金口座から引かれるときの仕訳です。気持ちがよいです……。
参考:
いろんな会計帳簿が自動生成されて収支バランスが一目瞭然
白色申告にはぶっちゃけ複式簿記は必要ないのですが、がんばって仕訳していくと、(白色申告には必要ないけど)いろんな会計帳簿が自動生成されていくようになります。私が毎月めっちゃ見ているのは「推移表」のなかにある月次の「損益計算書」です。これを見ると、売上と経費が一目瞭然です。やる気が出ます。
月次でやる気を出すためのMFクラウド確定申告の使い方
「確定申告をつつがなく終える」ための方法は、いろいろな記事があるのでそちらを参考にしてもらえればと思うのですが、「月次で収支バランスを確認しながらいろいろやる気を出すために個人的にやってるやり方」をここでは紹介したいと思います。
確定申告をつつがなく終えるための使い方はこちらを参考に:
前提:事業用の銀行口座、クレジットカード、PASMOをつくる
昨年度は12月になってからMFクラウド確定申告を使い始めたので、事業用と私用がごちゃごちゃの状態でした。これだと、仕訳や書類の整理に余計な手間がかかるので、「銀行口座、クレジットカード、(交通費をよく使う人ならPASMO)」は事業用に専用のものを用意するとよいです。大変捗ります。
そんなの面倒だなぁ……と思っていたのですが、大昔に作ってほぼ利用していなかったTOKYU POINT PASMO「三菱東京UFJ-VISA」なるカードが、1枚で三位一体になってる便利なヤツ(年会費無料)だったので、これを使うことにしました(ポイント還元率などはイマイチなので特におすすめはしません。お好きな方法でどうぞ)。
ポイント:極力クレジットカードで支払いを
事業用のクレジットカードを作ったら、事業経費に該当するものは現金を使わず、極力クレジットカードを使うようにするとよいです。そうすると、経費に関しては手動で入力する必要がありません。
たまにダッシュボードをのぞいて「未仕訳」を処理
ダッシュボードをのぞくと、登録した銀行口座、もしくはクレジットカードの利用履歴が上がってきた場合に「未仕訳1件」と赤い通知が出てきます。この「赤い通知をやっつける」のがそもそもゲーム的で快感です。ゲーム気分でじょじょに仕訳を覚えていくと良いでしょう。
仕訳ってなんだ、というのは最初から全部わかろうとすると大変ですが、このあたりが参考になります:
ポイント:未仕訳を処理するときに、同時に領収書(的なもの)も印刷しておく
・直接店舗で支払って受け取った領収書はA4用紙(裏紙可)に「1枚ずつ」添付
・Amazonで買ったもの、サーバー代など勝手に落ちるものは、サービスのアカウントページを開いて領収書を印刷
という方法で、「未仕訳1件」をやっつけるのと同時に領収書(的なもの)も用意、日付順にファイリングして仕訳帳と相互参照できるようにしていきます。
稀に領収書の印刷、ダウンロードに期間の制限があるサービス(私が利用してるのだとロリポップ。すごく短い)があるので、「都度印刷」が良いと思います(私は自宅にプリンターがないので正確にはPDF保存しておいて数ヶ月に1度キンコーズ(1枚6円)に通っています)。
ちなみに:領収書というか領収書(的なもの)でいいみたい。
ちなみに、経費の領収書は「保管の義務」がありますが、確定申告の際、税務署に提出するわけではありません。また、領収書というより、下記の4点が書かれた書類(レシートも可)があれば大丈夫、ということのようです。
・取引の日付
・金額
・相手先
・取引内容
カード会社が毎月発行する「クレジットカード利用明細」だけでそれに足りる、とする考え方もあります(賛否両論いろいろあり……)。領収書やレシートがないときには税務調査が入ったときにも説明ができるよう、上記4点がしっかり書かれた書類(購入内容確認メール、納品書、請求書など)を「クレジットカード利用明細」(支払った証拠)との合わせ技でいろいろ用意するとよいかと思います。
また、交通費などの場合は「出金伝票」でも対応できます
月次で「売掛金」を入力する
クレジットカードですべて支払うようにすれば、経費については手動で入力する必要はなく、入力する日付もクレジットカードの日付に準拠すればほぼ問題ないのですが、「売上」に関しては、銀行口座に入ってくる日付で仕訳をするのは、ちょっと問題があります。
たとえば、AdSenseの2016年12月1日〜12月31日分の売上がGoogleから入金されるのは(最短で)2017年1月になるのですが、これは2016年度分に含めないといけません。
白色申告では「簡易な方法による記帳」が認められているので、「年度末だけ帳尻合わせてくれればいいよ〜」となっているのですが、「12月分だけルールが変わる」っていうのも個人的にはなんだか気持ち悪かったのと、「毎月コンスタントにどれだけ稼いでいるか」を可視化したかったため、私は12月に限らずどの月でも、AdSenseなどの売上は「入金された日」ではなく、「月末日」に「売掛金」として仕訳する、というのをマイルールにしています。
参考:
ポイント:日々の仕訳と同様、売上の明細を印刷しておく
経費と同様ですが、売上明細がわかるものを印刷してファイリングしておきます。
各種書類を眺めてにやにやする(ここが醍醐味)
月次でしっかり売上を入力していくと、リアルタイムで勝手に作られる各種の会計帳簿を眺めてにやにやとすることができます。
- 「推移表」を眺めて事業の拡大ににやにやする
- 「現預金出納帳」と銀行の預金明細がぴったり合うことににやにやする
- 「総勘定元帳」と日々の経費書類、売上明細書類がぴったり合うことににやにやする
など。ああ楽しい。
以上、伝わったかどうか自信がありませんが、「MFクラウド確定申告」の仕訳が楽しくて仕方ない話でした。
もう少しためになる、「ブロガーがよく使う仕訳まとめ」とか、「確定申告提出するまで勘違いしてたこと」などの記事を続けて書くかもしれません。
参考サイト
確定申告にまつわる情報をネットで調べると、こっちのサイトとこっちのサイトで書いてあることが違う……などがよくあったのですが、税制改定などにも対応し、新しい情報も網羅していて親切だなと思ったサイトをあげておきます。
税務署のサイトって難しい……と思いがちですが、だいたいちゃんと知りたいことが書いてあって結構親切なので、どっちのサイトの言ってることが正しいのか迷ったら読んでみるとよいです。
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