「自己肯定感」の語の定義の確認と、簡単なセルフ処方箋

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この記事を読んで、「自己肯定感」という言葉の使い方に違和感を覚えました。

私は心理学の専門家でもなんでもありませんが、「自己肯定感≒自尊心」、「自己愛」、「自己評価」という言葉は、きちんと区別すべきかと思います。

何度か書いていた話なのですが、「自己肯定感」という言葉の一人歩き感が気になったのでまとめてみます。

 

語の定義を確認する

自己評価(self-evaluation)

自分を評価すること。

会社の人事評価制度などで用いられます。

「自尊心が低い人」はこの自己評価を低く見積もってしまったり、そもそも正しく自己評価できなかったりします。

 

自己肯定感、自尊心(self-esteem)

自分のありのままの存在自体を愛おしいと思えること。

何を成し遂げたかや、他者からの評価に関係なく、欠点も含めた自分自身を愛せることです。

心理学用語として「自尊心」が用いられ、「自己肯定感」は主に子どもの教育の場面で用いられます。

 

自己愛、自己陶酔(narcissism)

自尊心、自己肯定感がうまく育たず、ありのままの自分を愛することができない状態のことです。

自分は常に優れていて素晴らしい人間でなくてはいけない、という誇大感を持ち、自分の欠点を認めることができないため、他者の評価を非常に気にしたり、他者を執拗に貶めたりします。

子どもの頃は「自己愛」が強くて当然ですが、大人になるまでに徐々に自尊心を育てていく必要があります。

 

詳しくはこちら:

東京/銀座/カウンセリングオフィス/こころのそうだんしつTRUTH/自尊心と自己愛の違い  

自己肯定感が低い人のセルフ処方箋

認知の歪みを解消しましょう

ここまで読んで、自己肯定感が低い人は「私はやっぱりダメなんだ……生きてる資格がないんだ……」などと極端な思考に陥っていると思うのですが、それこそが「自己愛」の症状なので(うまくいっている自分しか存在しちゃいけないと思い込む)、そういう考えが生じたら、即座に「な〜んてこともないかもしれない」と、打ち消しの言葉をセットにしてから思考を始めてください。

 

「私はやっぱりダメなんだ、どうしたらいいのだろうか?

と考え始めると、認知が歪んだままでろくなことになりません。

 

「私はやっぱりダメなんだ、な〜んてこともないかもしれない

と、思考を180度転換させましょう。

 

「私ってやっぱりダメなんだ、なぜなら、あんなこともこんなことも失敗してしまった…」

→「私ってやっぱりダメなんだ……な〜んてこともないかもしれない、なぜなら今までにあんなこともあったし、こんなこともあった……」

 

 

「あの人には嫌われている気がする。なぜなら、あんな風に言われた、こんな風に言われた…」

→「あの人に嫌われている、な〜んてこともないかもしれない、なぜならあんなこともあったし、こんなことも言ってたし…」

 

 

「不当に評価されている気がする。なぜなら、あんな風に言われた、こんな風に言われた…」

→「不当に評価されている気がする、な〜んてこともないかもしれない、なぜならあんなこともあったし、こんなことも言ってたし…」

 

 

とワンクッション挟むだけで、結構認知の歪みは強制されていきます。

 

認知の歪み解消サイトはこちら:

「ここれん」こころの練習5分間 千葉大学監修

本を読むのもオススメです

何度も紹介している本ですが、認知の歪みでドツボにはまっているときに読むと大変よく効きます。

 

 「選択理論」とは、「人は自分の行動しかコントロールすることはできない」と捉える理論です。自己愛のドツボにはまって、他者を攻撃しようとしたり、他者を変えようとしはじめた時に読むと良いです。

人間関係をしなやかにする たったひとつのルール はじめての選択理論

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  • 作者:渡辺 奈都子
  • 発売日: 2012/12/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

  

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