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寝る前に足が痛くなって眠れない人へ

夜になると足がじんじん痛くなって眠れない。夜中に起きてしまう、という方いませんか?その足の痛み、「脳の思い込み」の可能性があります。20年以上その痛みとたたかっていた私の体験談をまとめます。

※ 2017/5/7 追記部分を中心に大幅改訂しました。

素人の体験談です。主に、夜中に足が痛くて辛すぎる状態にあるひとのために書いています。これを読んで楽になったという声をたくさんいただいたので、このままにしておきますが、いち素人の個人的な体験にすぎないことをご了承ください。楽にならなかった場合はぜひお医者さんへ行ってみてください。

 どんな症状?

  • 1ヶ月に1度くらい、夜、寝る前に足が痛くなって眠れない
  • 「きょうはいつもよりよく歩いたな」というときになりやすい。
  • 関節が、とか特定の部位じゃなく、一部からはじまって足全体が痛い
  • 針でさすような痛みはなく、じんじんとする
  • 筋肉痛では断じてない
  • 小さい頃はこれに悩まされて親を起こしてマッサージしてもらったりした
  • 大人になっても痛くて起きるということもある
  • サロンパスを貼ったり、むくみケア靴下のようなものをつかったり、お風呂でマッサージしたり「足の疲れをとるいろんな方法」を試みると症状が時折やわらぐ
  • 足をあげて寝るのも効果的
  • だいたい朝起きると治ってる

 

ポイントは、「朝起きるとだいたい治ってる」というところです。

昼間の病院に行けるような時間には治ってるので、病院に行くほどでもない……というひと、いませんか?

 

※ ちなみに、「朝になっても痛みが続いている」ひと、「今日突然痛くなり始めた」ひと、「目に見える外傷やむくみ、コブなどがある」ひとは、この話とは関係ありません。なんらかの病気の兆候だったりする可能性もありますので、お医者さんに行ってみてください。

 

この痛みは、「脳の思い込み」の可能性があります。

この痛みは、「脳の思い込み」の可能性があります。

その場合、「これは思い込みだ、痛みは存在しない」と認識すると、痛みが消えるか、やわらげることができます。

 

なぜそう思うに至ったか?

ここから先は、読み飛ばしてもらってもいいのですが、「本当かよ!?」と思ったひとは、読んで「脳が納得する」ことで、痛みが消えていく可能性があります。

20年以上この痛みとたたかっていたわたしがなぜそうおもうに至ったか、長いですがご説明します。

「遺伝」だとおもってた期

我が家では、母もまったくおなじ症状を子どもの頃から現在までかかえていまして、これは母の「遺伝」てことになってたのです。父はまったくならないのに、兄も同じ症状を訴えてたので...

で、私はテレビかなにかで、「足の形にあった靴」をつくるドキュメントをみたことがあって、それは極端な扁平足だったりする場合、夜に足がいたんでしかたないことがある、それにあった靴をつくる、という話で、ああ私もなんか骨の形とか悪いのかな、本気で靴つくったり整体行けば治るのかな...と思いながらの20年だったわけです。なんせ昼間は平気なのでそこまで真剣でもなく。

リンパのせいだと思ってた期

最近では「リンパ」という言葉を知りまして、リンパマッサージ的なことをやるとけっこう効くので、ああ、私のはリンパがたまりやすい体質なせいなんだ...と納得していたのですが。

「むずむず病」だと母が言い出す

なんと私と同じ症状を抱えていた母がこの期に及んで「治った」というのです。それは「ためしてガッテンで、それは脳の思い込みだ、て言ってたから」だというのです。「足を事故で切断したひとが、夜"足が痛くて眠れない"ということがあるらしい。あれだよ、むずむず病っていうらしいよ」と。「思い込み解消したら痛くならなくなった」とか言うんですよ。えー。

母のみた番組というのがコレらしいのですが、

睡眠力アップの重大発表!熟睡のカギは脳にあり : ためしてガッテン - NHK

いやいやちがうでしょと。私たちの痛みは、立ってられないほど痛いけど、じっとしてるとむずむずするんじゃなくて、足をなるべく高くして寝ると治るじゃん、と。ぜんぜんちがうし私のはリンパの問題なんで。とおもってたんですが。

私の痛みは実在する期

きょうもちょっといつもより多く歩いてたら案の定帰宅後どんどん足が痛くなってきまして、何もできなくなって布団に入ってさらに痛くて眠れなく、いいかげんおかしいだろ、とおもってさっきからネットで検索してたんですね。

リンパではなかった期

で、リンパでむくんで痛い、というのを検索してたんですけど、むくみが痛みに変わるのってかなりヤバイ症状みたいで、あれ、ちがうな、と。だいたい私はむくみやすいですけど、よくいう指で押してもどらない、てほどでもないですし、それに、むくみはじっとしてるときの症状で、よく歩いたり運動するとなくなるはずですからね。逆です。

成長痛に2種類ある

それで、寝る前、足、痛い、とかで検索したら、もう大量にいるんですよ、夜足が痛くて眠れないひとが!

そのひとたち、子供の頃整体や病院に行っても「成長痛」と診断されたと言うんです。成長痛ってあれでしょ、スポーツして膝とか痛いやつでしょ、もう全然違うし、とまた私は憤ったんです。

が、さっきから成長痛調べてたら、よく「成長痛」といわれるものに2種類ありまして。

ひとつは成長痛じゃなくて「オスグッド・シュラッター病」という、スポーツやってる子に多い、関節の軟骨の炎症です。むろん、私はスポーツやってませんし、この痛みは無縁。

もうひとつが、「医学的にはそんなものないとされてる」成長痛。骨にも靭帯にもなんにも異常がないのに4歳くらいの子が夜中に「脚がいたい」と言って泣き出す、というやつです。このページを読んで私はうわこれだ。とおもいました。

成長痛の症状・解説 - goo辞書

この痛み、なにかというと...

いわゆる「成長痛」の多くは、日中に運動した後の、単なる脚の疲労感を、まだ十分にことばで表現できない幼・小児が、もっとも表現しやすい「痛み」ということばを使って訴えているものと考えられます。

ってあるんですよ...…

子どものときの私の症状は、まさしくこの「成長痛」だったのではないかと思います。

MPS(筋筋膜性疼痛症候群)という病気もある ※2017/5/7追記

ただ大人になっても成長痛が続く、という例を説明しているところはなく、複数の方から、「それは成長痛ではない」という指摘をいただき、「MPS(筋筋膜性疼痛症候群)」という病名を教えてもらいました。簡単に言うと、筋肉痛をこじらせたもので、筋肉の痙攣から広範囲にわたって脳が痛みを感じてしまう、という病気のようです。

筋膜性疼痛症候群とは? - 筋膜性疼痛症候群(MPS) 研究会

 

※ 本当に痛くてつらい状態が長く続いている人は、ぜひお医者さんを受診してください。

医療機関·施術所情報 - 筋膜性疼痛症候群(MPS) 研究会

 

「この痛みは実在しない」を意識すると痛みが消える(やわらぐ)

むずむず病、成長痛、MPS、どれにも共通して言えるのは、「その痛みは実在しない」ということです。骨折のような外傷や、ピンポイントで起きる筋肉痛と違って、足の疲れや、筋肉の痙攣をきっかけに脳が広範囲に渡って「痛み」として錯覚してしまう状態、といえます。そのことを自覚すると、痛みが消えるか、やわらげることができます。

私は、長年信じ込んでいた「リンパのせい」というのが違っていたのと、成長痛、の症状を知って、うっそだまじかよ俺の20数年なんだったの...…と思った瞬間、「痛み」は消え、「これは単に足が疲れてるだけなんだ」と思い込むようにすると、ほとんど効き目のなかったあらゆる疲労対策グッズが心地よく効いている状態、になりました。うっそだまじかよです。

 

その後の経過と、対処方法について

その後、母も私も、足が痛くなる頻度が激減しました。今だと半年で1度程度です。

 

また、頻度が減ったこともあり、痛くなってしまったときには鎮痛剤(薬局で買えるロキソニンS)を飲んでいます。頭痛薬は頭が痛いときに飲むもの、と思い込んでいたのですが、捻挫で整形外科を受診した際にロキソニンを処方されてぐっすり眠って以来、痛みがひどく眠れないときには無理をしないことにしました。

 

3-2 心理社会的要因 | トリガーポイントとは?腰痛・肩こり・関節痛などの痛みの原因

このページにある通り、何が原因であるにしても、ストレスや不安が高まると痛みはひどく辛くなっていきます。「今日もたくさん歩いた、また痛くなってしまったらどうしよう……」というような、ストレスや不安をとりのぞくことで、痛む頻度自体もおさえられているように思います。 

 

原因を正しく知り、不安をとりのぞくことで、あなたの痛みが和らぐことを祈っています。

 

あとなんにも関係ないけど私にはもうひとつ、子どもの頃から「いきなり、まわりの世界がぜんぜんべつの世界になったみたいに感じられる」ときがあって、これはなんだ、白昼夢?幽体離脱??それとも私はじつはこの次元の住人ではないの???とおもってたんですが、「離人感」という言葉を最近教えてもらってものすごく安堵いたしましたので、あわせて伝えておきます。

presented by 東京エスカレーター / CC BY-NC 4.0